
- 顎関節は左右一対になっていて、その一対の関節が協調して動く。
- スムーズな動きが出来るようにベアリングのような役目を果たす関節円板という弾力性のある繊維軟骨が介在している。
- 顎には咬合(咬み合わせ)機能を持つ歯という独特な器官がある。
- 他の関節は回転運動だけだが、額間接は口を大きく開けるために回転運動と同時に前方滑走運動も行う(顎関節に指を当てて口を開いてみるとよく分かります)
このように他の関節にはない複雑な動きをする顎関節は、神経や筋肉のコントロールでうまく調和を保ちながら動いているのですが、その調和が崩れるとさまざまな障害が出てきます。その中で、顎関節症に炎症などの明らかな病的変化がないのに、顎を動かすと顎関節や周囲の筋肉に痛みが生じたり、雑音がしたり、さらに関節が引っかかって口が開きにくくなったりする疾患を総称して顎関節症と呼んでいます。